突発性難聴とは突然片方の耳の聞こえが悪くなる内耳性の感音性難聴が発症する疾患で難病とされています。

全然聞こえなくなる重症例や、なんとなく耳の詰まった感じがする軽症例まで症状はさまざまです。随伴症状として耳鳴りや耳閉憾を伴うことが多く、また半分の人は発症の瞬間に強いめまいを伴うことがあります。

突発性難聴は早急に治療をすることが推奨され約1ヵ月で症状が回復しなくなるとも言われています。

突発性難聴の病気の概念が確立されてから半世紀も経過していますが、いまだに原因は分かっていません。

一般的には原因も不明で確立された治療法もない突発性難聴ですが、こちらのサイトでは当院が突発性難聴をどのように考えさらにどのように治療していくかを解説していきます。

耳の穴の中は大きく分けて外耳、中耳、内耳に分かれています。外から入ってきた音は、外耳道を通って鼓膜を振動させます。

鼓膜の振動は、「耳小骨（じしょうこつ）」という３つの小さな骨を伝ってカタツムリのような形をしている「蝸牛管（かぎゅうかん）にこの振動を伝えます。

蝸牛管の中は液体で満たされており、さらにまるで水の中の海藻のようなものが敷き詰められています。

液体がその海藻のようなものに振動を伝えるとゆらゆらと揺らいで電気信号として脳に伝わり、それを音として脳が感知すると言った仕組みになっています。

蝸牛管の中の液体も然り、海藻のようなものも然り、血液から酸素と栄養を貰って常に最新の良い状態に保って脳に音を伝えようとしています。

しかし、肩や首の筋肉が凝り固まって血液やリンパ液の循環を邪魔し、最新の良い状態に保つ（　代謝　）が悪くなったりしたら蝸牛管の中の液体が、少なくなったり、ドロドロした状態になるかもしれません。

イメージしてみてください。透き通った液体とドロッとした液体を。どちらの方が振動を伝えやすいかは明白だと思います。

ドロッとしていると海藻のようなものも揺らぎにくくなりますよね。電気信号が正常に脳に伝わらなくなることで音として認識されにくい状態になります。

本来聞こえなければいけない音が聞こえなくなった状態が、難聴です。

また、聞こえない状況を何とかしようとして脳が感度を上げて対応することで今度は聞こえなくてもいい音を拾ってしまう状態も出て来ます。これが耳鳴りです。

では、蝸牛管の中の液体が、常に振動を伝えやすい最新の良い状態を保つためにはどうしたら良いか？というとそれを邪魔させない環境を作ってやれば良いのですよね。

邪魔する環境として考えられるものは３つあります。

それは、体の歪みと自律神経の乱れとストレスです。この３つを早急に改善する必要があります。

体が歪むと関節もずれて筋肉に負荷がかかります。放置しておくとどんどん筋肉が凝り固まって血液やリンパ液の循環を邪魔するようになります。

耳だけピンポイントに血行を良くしたり、突発性難聴に良く効く薬で対処しようとしても、その成分は血液が運ぶのです。薬も血液もリンパ液も耳に届く前に遮断されていたら意味がありません。

なので、体全体の歪みを正す必要があります。

しかし、体の歪みだけを正しただけでは、血行は良くなりません。

毛細血管をコントロールしているのは、自律神経です。傷んでいる所に血液がたくさん行くように、血管を太くしたり細くしたりして流れる血液の量をコントロールしているのです。

人間の体は緊張すると毛細血管は細くなり、リラックスすると太くなります。ストレス社会と言われる現代においては、人は緊張することはできてもリラックスすることが上手にできない人たちで溢れています。

自律神経とストレスは密接につながっています。

耳が聞こえないというストレスは、さらに追い打ちをかけて自律神経を乱れさせストレスを増大させていきます。

眠れないなどの新たな体の不調を呼び起こし、心はさらに不安や恐怖、焦りといった感情でいっぱいになっていきます。

そうやって負のスパイラルに入っていく人たちをたくさん見てきました。

だからそうならないための準備が必要なのです。薬だけに頼っていたらダメなのです。

当院の治療は突発性難聴の改善にあたって、病院のように手術で不具合が出ている部分の構造を修復するのではありません。

体の歪みを正し、自律神経の乱れを調整し、抱えているストレスを緩和させることで蝸牛管の中の液体が、常に振動を伝えやすい最新の良い状態を保つためにそれを邪魔させない環境を作ってあげる施術を提供しています。

歪みを正す整体院は多いですが、自律神経の乱れやストレスに対応できるところは少ないと思います。

あなたも突発性難聴でお困りなら、開院以来からこれまで多くの突発性難聴の患者さんと向き合ってきた当院にご相談ください。